2026年のウークイ。料理は余ったけど、来年はもう少し減らせるかもしれない

仏壇の前に並べたウークイのお供え。重箱料理と餅、焼き菓子の箱 仏壇・行事

今年の旧盆も終わりました。

ウンケーの日は台風が来るか来ないかでバタバタしましたが、思ったより台風の足が速く、ウークイの日にはなんとか通り過ぎてくれました。

台風が旧盆ど真ん中に来るということで、今年は早め早めに準備して、親戚回りもできるところは先に済ませておきました。

そのおかげで、ウークイの日は思っていたより気持ちに余裕がありました。

実質、2日間だけの旧盆だったような感じです。

台風が来ると分かってからの準備については、こちらに書きました。

さすがにウークイまで台風でつぶれたら、ご先祖様も残念がるでしょう。

「沖縄中のご先祖様の思念が、台風をちょっと避けさせたんじゃないか」

なんて、半分本気で思ったりもしました。

今日は旧盆のことをやる日、と決めて動く

今年はウークイの日を仕事の休みにしていたので、朝から旧盆に全振りできます。

学校も塾もお休み。

送迎を気にしなくていいのも、地味にありがたい。

給食はないけれど、もうある程度大きいので、適当に食べてもらえばいい。

朝から晩まで旧盆に付きっきりというほどではないにしても、「今日は旧盆のことをやる日」と決めて動けるのは楽でした。

台風が通り過ぎたとはいえ、まだ少し風は強い。

でも天気は大丈夫そうなので、予定どおりお昼前くらいに注文していたオードブル類を取りに行き、そのまま実家へ。

仏壇の前に、ウークイのお供えを並べます。

もちろんエアコンもつけました。

夜まで料理を常温で置いておくわけにはいかないので、部屋を冷やしておかないといけません。

エアコン嫌いの母には、今年ばかりは我慢してもらいました。

いや、母にとっては「寒い」くらいなんでしょうけど、私からするとこれが普通に快適な温度です(笑)。

小さい仏壇用のウークイセットがあればいい

今年は台風のこともあって、予備として別のところにもオードブルを注文していました。

でも、それを全部食べるわけではありません。

なので、小さい弁当箱に取り分けて、母方の実家の仏壇へ持っていくことにしました。

餅も、別に買っておいた5個入りのパックから取り分ける。

そこに果物を少し。

これで、小さなカタシー重箱のようなものができました。

これ、けっこういいかもしれない。

最近スーパーで「ウークイセット」のようなものを見かけました。

ウチカビやお酒、線香などがセットになっていて、「こんなのも売るようになったんだ」と面白く見ていたのですが、こういうのと同じ感覚で、小さい仏壇用のウークイセットがあってもいいんじゃないかなと思いました。

お弁当箱くらいの重箱に、餅4個、焼き菓子2個、果物2個くらい。

これだけあれば、仏壇が小さい家や、夫婦二人だけ、ひとり暮らしになった家でもウークイができる。

今後、こういう需要はあるんじゃないかな。

母は毎年、本を開きながらやっている

今年は母方の実家には私しか行けませんでした。

なので、子どもと二人でウークイです。

まず実家で、母がやるところを見ておきます。

母は何十年もウークイをやっている人なのに、毎年、

「さて、どんなだったかね」

と言いながら行事の本を開きます。

そして、本を見ながらやっているのですが、よく見るといろいろ自己流になっている。

「正式にはどうなんだろう?」

と思うところもあります。

台所にある火の神から先にウガンするはずなのですが、私が見ていない間に母がやったのかどうかも、よく分からない(笑)。

まあ、今回はそこはさておき。

仏壇にお供えをして、グイスを唱えて、夜まで待機です。

普段なら、この間に親戚がちらほら来たりします。

でも今年は、台風の影響もあってか、来客の予定はありませんでした。

なので、いったん家に帰って家事をして、夕方になったら母方の実家へ。

そちらのウークイを済ませます。

ウークイの日は、普段は静かな住宅街も少し様子が変わります。

仏壇のある家に親戚が集まるので、路上駐車が増えたり、車の出入りが多くなったり。

私たちも「路駐、大丈夫かな」と気にしながら、夕方早めにウークイを済ませました。

祖母と曾祖母には、昔からお世話になってきたので、本当ならもっとゆっくりしていたい。

でも、そうもいきません。

ウチカビを焼いて、門の前でグイスを唱えて、暗くなるころには終了。

今年の母方実家のウークイは、こんな感じでした。

昔は10万円くらい使っていたと思う

そして実家に戻り、こちらのウークイは夜9時頃。

昔は22時、23時を過ぎても親戚が集まって、飲んで食べて、ワイワイやっていたものです。

今はもう、そんなことはありません。

明日は学校も仕事もある。

元気な若い世代がたくさんいる家なら、今も遅くまで宴会をしているのかな。

兄弟姉妹が一同に集まって、従妹や甥っ子、姪っ子も集まって、大勢で飲んで食べて。

そういう旧盆も、それはそれで楽しいんでしょうね。

私はもういいです。

疲れた(笑)。

あと、お金もかかります。

昔、親がやっていた頃は、毎年かなりのお金を使っていたと思います。

大勢の親戚をもてなすための料理。

親戚回り用のお中元は20個くらい。

重箱料理にオードブル、市場で買う肉や刺身、果物。

餅もお餅屋さんに注文していました。

ビールもケースで用意する。

ざっくり考えても、10万円くらいは使っていたんじゃないでしょうか。

今になって考えると、そりゃ大変だ。

毎年これだけの費用がかかるのだから、仏壇を継ぐ長男が相続で優遇されるという話も、なんとなく分かる気がします。

仏壇を継ぐということは、単純に家や土地をもらうという話だけではありません。

その後の行事や親族付き合いも引き受けるということです。

毎年、親族にこれだけのお金を使って、料理を用意して、酒も用意して、家を開けて人をもてなす。

それを何十年も続ける。

そりゃ、ある程度ちゃんとした仕事に就いていないと、なかなか賄えません。

今年の出費を記録しておく

我が家は今、親戚付き合いもかなり収束してきました。

だから今年の出費も、昔に比べればずいぶん少ない。

それでも、いくら使ったのかは一応記録しておこうと思います。

  • 重箱など(サンエー):18,600円
  • オードブル(イオン):7,300円
  • 飲み物・お茶菓子類:4,000円
  • 果物:4,300円
  • 親戚回りのお中元:8,000円

合計42,200円でした。

ウークイ用に用意した寿司とオードブルの折箱

こうして数字にすると、やっぱりそれなりに使っています。

今年は少ないほうだと思います。

ただ、来年どうなるかは分かりません。

今年は料理がけっこう余ったので、来年は寿司をもう少し減らしてもいいかもしれません。

こういうのは、やってみないと分からないんですよね。

「これくらい必要だろう」と思って用意して、実際に終わってみたら大量に余る。

でも、「足りなかったらどうしよう」と思うから減らせない。

特に親戚が来る家では、「あそこの家は今年はずいぶん質素だね」と思われたくない気持ちもある。

だから料理は余る前提で用意してしまう。

でも、毎年余るものなら、そろそろ減らしてもいいんじゃないか。

今回のウークイを終えて、改めてそう思いました。

今年は、お供えの団子もやめました。

グーサンウージ(サトウキビ)もなし。

スイカもなし。

いろいろ少しずつ省いています。

でも、こうやって今までやってきたことを変えると、

「これでご先祖様は大丈夫なんだろうか」

という気持ちは、やっぱり残ります。

何十年も続いてきたものを、自分の代で少しずつ変えていく。

楽になる一方で、ちょっとした罪悪感みたいなものもある。

伝統を残したい気持ちはある。

でも、全部をそのまま残すのは無理。

その間で、毎年ちょっとずつ考えながらやっていくしかないのかなと思っています。

遠くから、道ジュネーの音

そして、今年もウークイの夜。

遠くから道ジュネーのエイサーの音が聞こえてきました。

これが聞こえると、なんだか楽しい。

チムドンドンします。

移住してきた人からしたら、夜中まで太鼓や三線の音が聞こえて「うるさいな」と思うこともあるのかもしれません。

でも、私にとっては違います。

小さい頃に見たエイサー。

大人になって、自分の子どもを連れて見に行ったエイサー。

赤ちゃんを抱っこして見ていたら、チョンダラーがあやしてくれて、大泣きされたこと。

そういう記憶が、全部つながっています。

だから私にとって道ジュネーは、単なる「旧盆の行事」ではないんですよね。

自分が沖縄で生まれて育ってきた中の、何ページもの記憶と一緒になっています。

大げさかもしれないけれど、こういうものが沖縄の人のアイデンティティーになっているんじゃないかなと思います。

料理は簡素になっていく。

親戚も少なくなる。

昔のような大宴会もしなくなる。

お供えも少しずつ減らしていく。

それでも、夜の遠くから聞こえるエイサーの音に、なんとなくワクワクする。

そういうものだけは、時代が変わっても残っていくのかもしれません。

2026年のウークイ。

台風に振り回されながら始まった今年の旧盆でしたが、終わってみれば無事にご先祖様をお送りすることができました。

来年は、今年余ったものを少し減らしてみよう。

でも、何を減らしていいのかは、また悩むんだろうな。

そんなことを思いながら、今年の旧盆は終了です。

※これは我が家の経験を書いたものです。地域や門中、家庭によって進め方は違いますので、ご自身の家のやり方は年長の方に確認してください。

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